さて、「供養」するという心は大変尊い物です。毎日、ご自宅にある仏壇に手を合わせることも重要ですが、より尊いのは「自分だけではなく、より大勢の方の供養となること」です。供養すると言うことは、自分自身の修行であり、他人にとっては教えを説かれているのと同じことになります。つまり、自分が供養することでその行動を見た人は「供養」の大切さを知ります。それによって、だんだんと「正しい供養」をする人が増えていくこと、これが何よりの「供養」となります。自分だけのことを考えるよりも、より大勢の幸せを考えること。そして、それは特別難しいことをするのではなく「ごく当たり前の事をして見せる」と言うことなのです。こういった意味から、ご自宅だけではなく、より大勢の方の目にとまる形で「正しい供養」を行って下さい。その方法の一つが「お寺での供養」です。
当山では「守本尊」様がご本尊ですので、毎年二月に星供養を行いその年の「守本尊」様にご供養しております。しかし、より丁寧に行うのであれば、季節ごとに年四回のご供養を行い、季節ごとのご本尊様にご供養して下さい。もし何らかの目標があり、それを達成したいと考えるのであれば、毎月のご供養、それも月の前半と後半の二回に分けてご供養するのが一番丁寧なご供養の仕方です。これらのことは、会社に例えますと、その年の「守本尊」様にご供養することは、会社の社長に挨拶するようなものであり、まず最初にしなければならないことです。しかし、会社でもそうであるように、実際の仕事をする段階になりますと、それぞれの部署に分かれます。季節のご本尊様に供養すると言うことは、その部署の責任者にご挨拶をするようなものです。そして、毎月のご供養は実際の自分の担当者にご挨拶するようなものであり、より詳しくお話を聞いてもらえることでしょう。
このように、それぞれの担当の方(ご本尊様)に「ご供養」をする事が、物事の成就の早道であり礼儀でもあります。
当山での行事を見ていただきますとお分かりになるように、第一、第三日曜日は例祭といたしまして「ご供養、ご祈願」を行っております。これは、それぞれ皆さんの担当のご本尊様に、より詳しくお話をしてお力を頂く場であります。「供養」する姿を他人に見せることで他を教化し、自分の願いに応じてより多くの利益を頂くのが当山の「例祭」です。
以上のことから、先ず年の初めにはその年の「守本尊」様に「供養」し、次にそれぞれの季節の「守本尊」様に供養する。目標達成の為、毎月のご供養の為に、第一、第三日曜日の例祭にて「守本尊」様に供養する。これが当山でのご供養の方法です。
家内安全、商売繁盛、心願成就の為にもより多くの方と一緒に「ご供養」を行って下さい。 |